今回は自称カサンドラ症候群である、私(@ウミスキー)がアスペルガー疑いの夫ともめている、お金の話をします。
出会ってから今まで、彼はまともな貯蓄がない状態。
じゃあなぜその彼と一緒にいられたかといえば、とにかく真面目に働く人だからです。
しかしお金の問題があり、対応に相違があるため、夫婦として溝が深まっていきました。
真面目に働くけど稼げない
夫とは、20代の終わり頃に出会いましたが、普通の雇われ方をしていませんでした。
あくまでも、私の中の普通という定義ですが。
当時の夫は、その時30代前半。
知り合いの店で5年ほど働いていましたが、はじめは疑問を感じていませんでした。
しかし、結婚を視野に入れて話が進んで行くにつれ、給与明細も何もなく、毎月決まった金額を手渡しで貰うだけということが判明。
話を聞くたびに、雇用じゃなく、ただの手伝いだなと当時は感じていました。

朝から晩まで働いているわりに給料は少なかったし、全体的に不透明な雰囲気だったので注意をしました。

友達が大事なのはわかるけど、雇用関係がしっかりした会社に勤めた方がいいと思うよ。内容を聞いてもちょっと変だと思う。
友達なんだから大丈夫。給料も一応もらってるでしょ

いや、もうそこを辞めて別の会社に入った方がいいと思うよ。だって保険とかどうなってるの?
それは適当に、どうにかやってるよ。もごもご…
私が聞く限り、本当にただお金をもらっている、という状況。
長期休暇も休日も少ない、それに見合う給与もない。
仕事に口を出すものではないと思いましたが、今思えば、その時点で彼への違和感をもっと掘り下げておけばよかった。
忠告を聞かない
その後も気がかりだったので、彼に会社というものを、わざわざ説明しました。
一般的な企業なら、最低限
- 有給がある
- 雇用保険がある
- 休んだ時にフォローがある
- 盆、暮れ、正月ぐらいは休日
- 残業代が出る
もちろん会社や、業種によって違いますが、正社員であれば社会保険などの福利厚生はあるのが一般的ですよね。
しかし保証も何も、全くない状態で彼は働いていました。
残業代もないのに1日16時間労働、昇級なし、ボーナスなし、社会保障もなし。
アルバイトみたいな金額を、封筒に入れて渡されている。
それがおかしいと理解してもらい、そこで危機感を感じて欲しくて、何度か説得してみましたが
それはあなたの常識でしょ。俺はそうやって生きてきたんだから
そういって、毎月金欠だと言いながら、その店が潰れるまで働くこと2年。
結果的に最後は給与の未払いもあり、貯金もない彼は、すっからかんの状態に。
その後何度か転職をしそれなりの生活ができるようになるまで、また2年ほどかかりました。
彼が選ぶ仕事は、歩合制の契約社員や請負扱いのアルバイトなど、社会性があれば気がつくよね?というような会社ばかり。
仕事を選ぶヒントや、こんな考え方もあるよと、助言もしましたがその声は届きませんでした。

結婚をしたのは、ある程度、彼の生活が安定した頃です。
私も当時はバリバリ働いていたので、完全折半の生活に不便はありませんでした。
しかし「私はカサンドラ症候群?夫はアスペルガー?」の記事にも書いたように、子どもが生まれたてから、また問題が発生します。
お金の管理ができない
適当に、でもちゃんとやってるよ。
その言葉は嘘でした。(わりと平然と嘘をつく人だということも、ここ最近わかった)
結婚して判明したことは、過去の納税をちゃんとしていなかったということ。
独身時代の国民保険などもどうしていたのか、ちゃんとやっている、という意味はなんだったのか。
彼と結婚してから数回、差し押さえにあいました。
給料日にお金がガクッと引き落とされていて、翌月の生活が立ち行かないような状況。
なんでまた…と怒りと悲しみでいっぱいになりました。

お恥ずかしい話です。
一般的な感覚としてはありえないですよね。
でも、それもアスペルガーの症状なのかなと。
督促状も来ていたはずなのに、隠していたのか、無視したのか、私は把握できていませんでした。
聞いても彼は、わからないんだから仕方ない。というスタンスで返答してきます。
役所に電話をして分割払いの手続きをしたり、延滞金の加算があったり、いいことないですよね。
いくら注意しても何度も繰り返すというのは、やはり普通じゃないと思いました。
借金しても返さない
不思議なことに、彼にはしっかりとしたタイプの人がいつも近くにいます。
兄弟、友人、私も然り。
人当たりは悪くないし、優しい性格も手伝ってか、自分を引っ張ってくれる人とうまくバランスをとりながら付き合っていました。
貯蓄がない彼はまとまった出費があると、親兄弟に頼らざるをえません。
やむをえず、夫婦での出費がある場合は、私が建て替えもしました。
例えば、友人の結婚式に出席する場合の、交通費や宿泊代、ご祝儀などです。

でも、そのお金は未だに返金されていません。
親兄弟にも、もちろん返していません。
金銭の貸し借りは、たとえ身内でも大きな問題になること。
お金の受け渡しが終わった段階から、お金を貸した側が弱者になってしまう感じが、私はとても嫌でした。
残念ながらまだ彼の口から「お金を返すよ」という言葉を聞いた事はないです。
しかし本人はいつでも返す意思はある、と強気でいますが。
将来設計もできない・話せない
これらの過去があって、現在も続いているお金の問題。
今は生活がなんとかできる状態ではあるけど、納税の分納は続いています。
問題定義をしないので、生活をしっかりしていくにはどうしたらいいか、と考えないようです。
私が怒っても、それは性格のせいであって、自分は一生懸命働いてやってきた。
という強い信念がある夫。

一生懸命働いても、税金は払わなきゃいけない。借りたお金は返すもの。家族の将来も良くなるように、考えないとどうしようもないよ。
高望み過ぎ。それはあなたの性格だからね。
お金の事で口うるさいのは、高望みの私が理想の生活をできず文句を言っている。
と彼はそういう解釈で私の事を見ています。
最低限の生活ができても、借金があったり納税に追われたり、お金の話はいつもネガティブ。

そのしんどさは伝わらないのです。
ちょっと美味しいものを食べに行く、旅行する、車を買う、そうやって目標や楽しみを見つけながらの生活設計は、彼とは描くことはできません。
この先も期待できないと感じています。
話をしても
俺は十分に頑張ってる。これ以上どうしろと?
こんな言葉が返ってきます。
まぁ、本人が自分でこれ以上頑張れないと言っているなら、そうなんでしょうね。
お互い心も離れてしまった今は、母子旅行の記事にも書いたように、子どもと好きなことをする生活にシフト中。
でも母子で満足できるなら、夫と生活するという意味は?
共に歩むか・離婚を選ぶか
夫婦間でも大事なお金の話は、全く噛み合いません。
夫自身は、自分は一生懸命働いているので、それ以上はどうしようもないのです。
今後、彼と生活を共にするなら違和感を覚える部分を受け入れて、自分が変わっていくしかないと思っています。
しかし、この先何十年と生活を共にすることはできないと感じるのが普通の感覚でしょう。
私の心が、先に壊れてしまいそうな気がしているからです。
彼は変わらない、だからその判断もいつか私がする事になることでしょう。
